アネット(日本語タイトル未定) | |
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Annette | |
監督 | レオス・カラックス |
脚本 | レオス・カラックス ラッセル・メイル ロン・メイル |
原案 | ラッセル・メイル ロン・メイル |
製作 | チャールズ・ギルバート ポール=ドミニク・ウィン・ヴァカラシントゥ |
製作総指揮 | オリヴィエ・ゴリア |
出演者 | アダム・ドライバー マリオン・コティヤール サイモン・ヘルバーク |
音楽 | ラッセル・メイル ロン・メイル |
撮影 | カロリーヌ・シャンプティエ |
編集 | ネリー・ケティエ |
製作会社 | CGシネマ ディテールフィルム ユーロスペース スコープ・ピクチャーズ |
配給 | UGCディストリビューション |
公開 | 2021年7月6日 |
製作国 | フランス ドイツ ベルギー 日本 メキシコ |
言語 | 英語 フランス語 |
興行収入 | $1,503,905[1] |
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『アネット』(原題:Annette)は2021年に公開されたフランス・ドイツ・ベルギー・日本・メキシコ合作のミュージカル映画である。監督はレオス・カラックス、主演はアダム・ドライバーが務めた。
概略[編集]
ロサンゼルス。コメディアンのヘンリーはキャリアの低迷に悩まされていた。そんなある日、ヘンリーはオペラ界のスター歌手、アンと恋に落ちそのまま結婚した。ヘンリーのキャリアは結婚後も落ち目になる一方で、自分以上の成功を収めるアンに嫉妬心を募らせていった。やがて、2人の間に娘(アネット)が生まれた。アネットには母親譲りの歌の才能があり、ヘンリーはその才能を磨くことに存在意義を見出すようになった。しかし、娘を通したヘンリーの自己実現は徐々に狂気をはらみ始める。
[external_link_head]キャスト[編集]
- ヘンリー・マックヘンリー:アダム・ドライバー
- アン:マリオン・コティヤール
- 指揮者:サイモン・ヘルバーク
- アネット:デヴィン・マクダウェル
- ヘンリーを告発する女性たち:ナタリー・メンドーサ、アンジェル、水原希子
- 看護師:福島リラ
- 看護師:ローラ・ジャンセン
- ジェーン・スミス:レベッカ・ダイソン=スミス
- ラッセル・メイル:ラッセル・メイル
- ロン・メイル:ロン・メイル
- ナスティア:ナスティア・カラックス
- アナウンサー:ヴィム・オプブルック
- ガローニ保安官:ニーノ・ポルツィオ
- 医者:古舘寛治
- フライト・アテンダント:山川真里果
製作[編集]
2016年11月3日、アダム・ドライバー、ルーニー・マーラ、リアーナにレオス・カラックス監督の新作映画への出演オファーが出ていると報じられたが[2]、後二者との交渉は不首尾に終わった。2017年5月31日、ミシェル・ウィリアムズの出演が決まった[3]。撮影は2017年の夏にも開始される予定だったが、ドライバーが出演する『スター・ウォーズ』シリーズの撮影スケジュールとの兼ね合いから延期されることになった[4]。
[external_link offset=1]結局、製作が本格的に再スタートしたのは2019年5月で、その際、降板することになったウィリアムズの代役としてマリオン・コティヤールが起用された[5]。同年10月9日、サイモン・ヘルバークがキャスト入りした[6]。
音楽[編集]
2021年5月28日、劇中歌「So May We Start」がシングルとして発売された[7]。6月25日にはドライバーとコティヤールが歌う「We Love Each Other So Much」もシングルカットされた[8]。8月27日、ミラン・レコーズが本作のサウンドトラックを発売する予定である[9]。
公開・マーケティング[編集]
2017年3月14日、アマゾン・スタジオズが本作の北米配給権を獲得したと報じられた[10]。2021年6月2日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[11]。7月6日、本作は第74回カンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映され[12]、カラックスが監督賞を受賞した[13]
[external_link offset=2]評価[編集]
本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには37件のレビューがあり、批評家支持率は71%、平均点は10点満点で7.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「衝撃とファンタジーの間を繊細かつ夢幻的に行き来している。『アネット』は良い意味で滑稽なロックオペラであり、その迸る感情に対する実験的なアプローチは風変りに思えるかもしれないが、野心的なものでもある。レオス・カラックス監督は同作で見事に復帰を果たした。」となっている[14]。また、Metacriticには18件のレビューがあり、加重平均値は71/100となっている[15]。
出典[編集]
- ^ “Annette (2021)”. The Numbers. 2021年7月30日閲覧。
- ^ “Adam Driver and Rooney Mara in Talks for Music Drama From ‘Holy Motors’ Director”. Variety (2016年11月3日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “Michelle Williams Replaces Rooney Mara in Leos Carax’s ‘Annette’”. The Film Stage (2017年5月31日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “‘Star Wars’ is to Blame for the Delay of Leos Carax’s Next Film”. The Film Stage (2018年5月22日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “Marion Cotillard Joins Leos Carax’s Musical ‘Annette’ (EXCLUSIVE)”. Variety (2019年5月15日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “Simon Helberg Joins Adam Driver & Marion Cotillard In Leos Carax’s Amazon Musical ‘Annette’; France Deal Inked As Cameras Roll”. Deadline.com (2019年10月9日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “Original Song ‘So May We Start’ from ‘Annette’ Released”. Film Music Reporter (2021年5月27日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “Sparks’, Adam Driver’s & Marion Cotillard’s Original Song ‘We Love Each Other So Much’ from ‘Annette’ Released”. Film Music Reporter (2021年6月25日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “‘Annette’ Cannes Edition Soundtrack Album Details”. Film Music Reporter (2021年8月27日). 2021年7月30日閲覧。
- ^ “Amazon Buys ‘Annette’ Starring Adam Driver (EXCLUSIVE)”. Variety (2017年3月14日). 2021年7月30日閲覧。
- ^ “Annette – Bande-annonce officielle – UGC Distribution”. YouTube (2021年6月2日). 2021年7月30日閲覧。
- ^ “Leos Carax’s ‘Annette’ Starring Marion Cotillard & Adam Driver To Open Cannes Film Festival”. Deadline.com (2021年4月19日). 2021年7月30日閲覧。
- ^ “第74回カンヌ映画祭、濱口竜介監督作に4冠 最高賞は仏女性監督のホラージャンル「Titane」”. 映画.com (2021年7月18日). 2021年7月30日閲覧。
- ^ “Annette”. Rotten Tomatoes. 2021年7月30日閲覧。
- ^ “Annette (2021)”. Metacritic. 2021年7月30日閲覧。
外部リンク[編集]
- Annette – IMDb(英語)
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